思いやりと生きる力

わたしを ぎゅっとして わたしを 見つめて わたしを 聞いて わたしを 呼んで

H25_12『学びのめばえ』

平成24年6月22日に国会提出された「子ども・子育て支援法案」と「子ども・子育て支援法及び総合こども園法」の施行に伴う法律の修正案から始まった総合こども園法による認定こども園のあり方については各地域で「子ども・子育て会議」の中で十分とまではいかないが論議されているようです。


この法律が少しずつ修正改善されながら見えてきた認定こども園の中味は、0歳~2歳までが養護を中心とした保育で3歳からが文部科学省の言う「幼児教育」なのだそうです。

明治45年のあるご講演で、ある倉橋惣三先生は座学中心の幼児教育は「百害あって一利なし」とまで言いきっているのです。

私は11月の法人だよりの中で「今日もまたマスコミなどの報道機関が虐待やいじめ、
ニートや引きこもり、うつ病や自殺の問題を他人事のように報じている、と書きました。
いつの頃からでしょうか?
このような非人間的な社会を作りながら、平然と責任を感じない家庭、保育界、幼児教育界、学校、社会の人たちに私は問いたい!

今、私たちはどのような役割を持たされているのでしょうか?」

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改めて私たちは今年「0 歳児から人間教育は始まっている」と名古屋で行なわれた全国保育研究会でも、宮崎で行なわれた全国子育て支援研究大会でも、盛岡で行なわれた全国保育士大会でも、自信をもって実践発表をしてきました。


学びのめばえ(物事の生まれ始め)
1.見せてあげる   (興味を持たせる)
2.見ようとする   (興味と関心)
3.見つめる     (関心を持つ)
4.見る       (興味・好奇心)
5.さわろうとする  (欲求)
6.させてする    (感覚体験)
7.やってみようとする(興味・関心)
8.やってみる    (意欲)
9.うまくできない  (失敗体験)
10.つづける    (意志)
11.できる     (成功体験)
12.上手にできる  (達成感)


今日この原稿を書いている時に千葉興業銀行の支店長さんと課長さんが見えられました。
その時私たちの人間教育観を伝えこの「学びのめばえ」を読んでもらいました。
そして、異口同音に、私たちも「同じ学びを教えています」と言うのです。
私は改めて思いました。


水泳と自転車は一度身につけたなら「一生もん」と言われています。
私は0 歳から始まる「学びのめばえ」の中にある「興味・関心・好奇心・意欲・意志」を育てられた人が「幸せの一生もん」を身につけられるのではないかと考えています。


柏さかさい保育園、柏中央保育園、牛久みらい保育園の子どもたちに幸せあれ!!

 

 

平成 25 年 12 月吉日
社会福祉法人 童心会
理事長 中山 勲