H28_03『ありがとうの会』
社会福祉法人 童心会では、インターンシップに来て育児体験をする中・高校生の皆さんから「この保育園には、たくさんの『ありがとう!』があります。」
というメッセージが数多く寄せられてきます。
実習生の皆さんからも、お掃除をしていると「『お掃除してくれてありがとう!』
という優しいありがとうをたくさんいただき、ウルウルしました。」
という感想も実習日誌に書かれていました。
古代ローマの哲学者、キケロは次のように感謝の言葉、「ありがとう」の意味を伝えています。
「感謝は最高の美徳であるのみならず、他のすべての美徳を生み出す源だ」
先月、私たちは毎年の恒例にならって「ありがとうの会」を行いました。
一つ目の会は、「おにいさん、おねえさん、ありがとうの会」でした。
二つ目の会は「おとうさん、おかあさん、ありがとうの会」です。
私たちはこの二つの「ありがとうの会」を通して言葉にすることができないくらいの感動を覚えました。
そしてこんなにたくさんの感謝の心、「ありがとう」が、この柏さかさい保育園の中に埋もれていたことを知りませんでした。
「おにいさん、おねえさん」には
・おやつを運んでくれて ありがとう!
・トントン、お昼寝させてくれて ありがとう!
・お散歩につれていってくれて ありがとう!
・運動会 カッコよかった。 ありがとう!
・私たちに あこがれを育ててくれて ありがとう!
この言葉はまるで柏さかさい保育園の中で育った家族のような力でありみながみな、兄弟姉妹そのもののようである、と確信しました。
また「おとうさん、おかあさん」には
・力いっぱい産んでくれて ありがとう!
・お仕事 がんばってくれて ありがとう!
・僕はこんなに大きくなりました。 ありがとう!
・自分がいっぱいがんばることができたのはパパ、ママのおかげです。 ありがとう!
私はこの感動の渦のなかで、親の大きな愛情と子供に向けた「努力と幸せ」、病気やけがなどの子どもの命を守る親の姿に「生みの親」に感動し「育ての親」としての私がそばによりそっていました。
私たち 社会福祉法人 童心会の保育の目的は「生みの親と一緒により良い育ての親になろう!」です。
そして基本的な考えは、「生まれてから死を迎えるまでの一生」を人間教育の場として捉え「人間として如何に生きるべきか」を学ぶための原体験を創る、人間教育を目指しています。
このために私たちは「人間としての生きる心得」四つを大切に教えています。
1.笑顔
2.挨拶
3.思いやり(お手伝い)
4.感謝(ありがとう)
この「四つの心得」は家庭円満、人間教育の秘訣につながるものです。
家訓として大切に育てて頂けたら幸いです。
本年度もまとめの月になりました。
生みの親、育ての親がより一層協力し合って、「終わりよければすべて良し」になりますよう、がんばっていきましょう。
ご協力、ご支援よろしくお願いいたします。
平成 28 年 3月 吉日
社会福祉法人 童心会
理事長 中山 勲