思いやりと生きる力

わたしを ぎゅっとして わたしを 見つめて わたしを 聞いて わたしを 呼んで

H28_04【新しい仲間をむかえて (生みの親と育ての親)】

4月、入園式も無事終了し、入園式でお話した「家庭円満の秘訣」を思い出しております。

 

 笑顔    (とびっきりの笑顔でおもてなし)

 挨拶    (明るい挨拶が贈り物)

 思いやり  (困っている人を助けるお手伝い)

 感謝    (ありがとうの言葉を忘れない)

 

子ども達が大きくなって結婚し、子どもを産み育てる時、私たちとの "やくそく" を守る人間に育ってほしいと願っています。

 

さて私は入園式の時、あなた方は生みの親、そして私たち保育者仲間は育ての親であるとお話しました。

 

そこで改めて私は皆さんにお願いがあります。

アメリカの脳科学者ロビン・ダンバーという人の研究でわかったことなのですが、サルの群れを観察していたら、150匹の仲間と毛づくろいをしていたというのです。

サルの脳の大きさは人間の脳の大きさに匹敵するといわれていますから、人間も150人の仲間と会話(コミュニケーション)することが出来るかが問われています。」

と、脳科学者の茂木健一郎さんは言うのです。

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続けて茂木さんはご講演の中で、子どもにとっても大人にとっても、これからの人生、新しいことに挑戦していけるか、というのは、どのくらいの友達と絆を結んでいけるか、という事につながると言っています。

だから人間にとっても150人というダンバー数はとても重要なことになっているのです。

 

また乳幼児にとって大切なことは、間違った早期教育ではなく、一番大切な友達と遊ぶことだと力を込めてお話していました。

 

何度もお話している事なのですが、人間は「愛された育ち」 が基盤となって 「だきしめ言葉」 から、信頼と愛情のホルモン オキシトシン という脳内ホルモンが分泌され、「見つめあう」ことによって "やる気と学び" を引きおこすドーパミンという脳内物質がでてくるのです。

 

改めて新しい仲間、「生みの親」の皆さまにお願いがあります。

社会福祉法人 童心会の願いは、「保育園から始める地域コミュニティー創り」です。

昔のように保育園を中心にして、集落としてのご近所付き合いが始まることを夢見ております。

 

そして生みの親の皆さまが、クラスの子どもたちの育ての親になってほしいのです。

「生みの親であり、育ての親」として、各保育園の人間関係を広げて、それを皆さまの財産にしてほしいのです。

子どもたちは毎日毎日、様々な人に出会って、自分の人格を形成し、人間の健康的な発育が保障されるといわれています。

 

改めて子どもの生みの親である皆さま

これからは皆さま一人ひとりが、保育園みんなの子どもたちの親として、私たち保育者仲間と一緒に相互扶助 ・互助 ・互恵の文化を育みながら「たすけあって生きる」社会を育てていこうではありませんか!

 

今年も新年度を迎えました。

この一年間、皆さまのご協力をよろしくお願いしたします。

 

私たちの保育方針

   わたしを ぎゅっとして     わたしを 聞いて

   わたしを 見つめて       わたしを 呼んで

 

愛されて育ち、だきしめ言葉が "オキシトシン" という信頼と愛情のホルモンの分泌を活性化し、また見つめあうことによって やる気と学び を引きおこす "ドーパミン" いう脳内物質が出てくるという現象をしっかりと受け止め、私たちの方針をご理解下さい。

 

 

 

平成 28 年 4月 吉日

社会福祉法人 童心会 

理事長  中山 勲