思いやりと生きる力

わたしを ぎゅっとして わたしを 見つめて わたしを 聞いて わたしを 呼んで

H30_01 【年頭初感 新しい人間教育・保育の創造】

― ヒトの成り立ち ―

(スターティング・カリキュラム)

また新しい年を迎えさせていただきました。

なぜか数えきれないほどの「新たな年」を迎えさせていただき、子どもたちと共に生きる幸せを身に染みて感じております。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

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さて「人類進化700万年の物語」の著者 チップ・ウォルターは、現在まで28種類の人族の骨が発見されたが、今日まで生きのびて来られたのは、ホモサピエンスだけで、他の丈夫で力強い系統の人族はすべて絶滅してしまったというのです。

また、生まれてすぐ立ち上がる動物などに比べて未成熟な状態で生まれてくるホモサピエンスは、親や養育者や地域の人たちが、養育や学びに時間と手間をかけて身近な自然、身近な事象、多様な環境に適応できる智慧の獲得につながったのだろう、と書いていました。

先にOECDは、スターティング・ストロング(人生の始まりこそ 力強く)と題する報告書をまとめ発表しました。 

そこには「人的資本への投資は幼児期に始め、早期に力強く一歩を踏み出すことだ」 と書いてあります。

「幼児教育・保育の恩恵をもたらすものはその質  如何である」 とも書いてありました。

私はもし ECEC 「早期乳幼児の教育・保育」 の重要性が問われているのなら、スターティング・カリキュラム(人生の始まりの教育・保育計画)こそが大切であると思うのです。

平成27年7月に発足した、東京大学、発達保育実践政策学センターも、「あらゆる学問は保育につながる」また「子育ては学問にとって最高難度のテーマである」と声高に謳っていました。

今や子育てや教育・保育は質の向上だけではなく、その本質や命題を下記図表のように

視覚化しなければならないと確信し 作ってみました。

 

- ヒトの成り立ち -

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改めて「ヒトの成り立ち」を考えた時、ヒトの心と体の育ちは 愛された育ち(だきしめ言葉)を通して、人々の慈愛を豊かに身につけながら、かかわり、気づき、共生(ともいき)を通して、お互いを活かし合って育ち合います。

そしてまた 他者との協同をくり返しながら、而今(いまなすべき いまの心)を積み重ね、つながりのある暮らし、環境などを通して、助け合って生活しながら お互いの心身の健やかな育ちを念ずることであります。

ひとはそれを今流行りの「非認知的スキル(心の力)」と呼んでいます。

私たちは「内なる感動から生まれる学びの姿勢・生きる姿勢」と言っています。

それは、興味・関心・好奇心・意欲・意志(五感を刺激する保育)から始まります。

これが 社会福祉法人 童心会 の保育です。

                        

平成 30年 1月 吉日

社会福祉法人 童心会

理事長  中山 勲