思いやりと生きる力

わたしを ぎゅっとして わたしを 見つめて わたしを 聞いて わたしを 呼んで

X'mas 生活発表会 (生きる力・生きている喜び)

f:id:doushinkai:20190116152724j:plain

この法人だよりを今日、11 月 24 日(日)の「進化の日」に書いています。
160年前、進化論を唱えたダーウィンが「種の起源」を出版した日にちなむそうです。
朝日新聞のコラム「天声人語」の中で、ネアンデルタール人の身体はもっと丈夫でたくましかったのにどうして絶滅してしまったのか、という問いに私たちの祖先ホモ・サピエンスは未成熟な弱者で生れ育ったが、生き残れたのは環境の変化に適応し、弱さゆえに集団性を強め、支えあって助けあって生きてきたからだというのです。


神経科学者のダニエル・J・シーゲルは「脳をみる心。心をみる脳」(2013 年 星和書店)というご本の中で「人間社会は人と人とがつながり合うことで成り立っており、
つながりがなくては生きていけません。


そのため私たちの脳は、乳幼児期に身近な大人と親密なコミュニケーションのやりとりを行うことによって主要な神経形成を行い、それがまさに”自分とはこういうものだ”というアイデンティティの感覚の基礎になります。


乳幼児期にはこのような他者との心のこもったやりとりは生きるために必要不可欠なものですが、一生涯を通じて言えば、生きがいや幸福感を感じるためにも欠かせないものです」と書いてありました。

 

昨年の柏中央保育園のさくら組(年長組)さんの発表には、次のような感動的な言葉がありました。


「僕たち私たちは、保育園生活の中でたくさんの気持ちを知りました。」
その気持ちについてみんなで考えました。

f:id:doushinkai:20181210164143j:plain


「5 歳児が学んだ人生訓」


1. 友達と遊んでいる時間は 楽しい気持ち で笑顔がいっぱいになりました。


2. 大好きな友達とケンカした時は、心が苦しくなり 悲しい気持ち になりました。


3. 逆上がりが出来なくて出来るようになった時は がんばる気持ち が持てました。


4. 10 kmウォークやお泊まり保育の前は壮行会、 「やるぞという気持ち」 になりました。


5. ”組体操の一本橋”いっぱい失敗をしたけれど一人ひとりが 諦めない気持ち でがんばって成功することができました。


6. 周りの人からのやさしさから、自分も やさしくしてあげたい気持ち が生れました。


7. 自分で炊いたご飯や調理さんの作ってくれる食事はおいしくて毎日しあわせな気持ちになりました。


8. マラソン記録会で走っていると苦しくなるけど、あきらめないで走ると やりきった気持ちになりました。努力することの大切さを学びました。

 

9. いつも応援してくれる人がいることがうれしくて 感謝の気持ち をたくさん感じました。

                   童心会だより平成30年12月号より抜粋_

 

 

改めてアフリカの諺(ことわざ)を思い出しました。


「子ども一人を育てるためには、一つの村が必要だ!」


今、日本の失われた子育て環境を見つめ返してみると保育所が一つの村となり、その群れの中で関わりあって、つながり合って「思いやりと生きる力」、そして生きている喜びを伝えあって生きることだと確信しています。
Well Being (心身共に健康で、そして社会的にも幸せな生活)を送ることができるような人間を創りたい、といつも願い祈っています。
そのために必要なこと、合い言葉は


「援(たす)けあって生きよう童心会」

 

です!!

f:id:doushinkai:20190304145510j:plain



「子どもたちみんなを大人たちみんなで
大人たちみんなで子ども達みんなを・・・」


皆さまのご協力よろしくお願いいたします。


良いお年をお迎え下さい。

 

令和元年12月 吉日

社会福祉法人 童心会

理事長 中山 勲