新入園児 歓迎号 〔保育所は今、何をする所?〕
今年、平成31年3月23日(土)に、柏さかさい保育園で行われた平成最後となる第9回目卒園式での理事長祝辞の中で、私は皆さんに次のように問いかけました。
「保育所は今 何をするところですか?」
皆さんの答えのほとんどは「赤ちゃんのお世話をする所。親にかわって子どもを育てる所。幼児教育・保育をしてくれる所」だと思っているようです。
だから私は
「保育所は今 人間(ヒト)として 生きている喜び と 学びあう心 を育むところ」
だとお話をしました。
私たちが求めている “生きている喜び” とは「愛された育ちであり、それは子どもの権利である。 また“だきしめ言葉”は養育者の義務である」
と 私たちは考え実践してきました。 だから私たちの信条は 次のようになりました。
(our credo)
やさしい 保育園
子どもに やさしい
保護者仲間に やさしい
子育て仲間に やさしい
地域社会に やさしい
改めて保育園は今、子どもたちを支えあって 助けあって生きる人たち皆さんが、子どもたちと一緒に生きている喜びを共有しながら、生活を楽しむところだと考えてきました。
そして「学びあう心を育むところ」とは次のようなことを指しています。
心に残る生活体験学習
笑 っ た かず 一番
遊んだ かず一番
だっこされた かず一番
でかけた かず一番
やさしくされた かず一番
あそんだ かず一番
チャレンジした かず一番
また、今年卒園で謝辞を送って下さったママは、0歳から卒園までの”学びあう心”を次のように伝えてくれました。
毎年見ている、駐車場から保育園までに咲いている梅の花。
今年は、特別な花のように感じました。
始めてみた時は、抱っこで小さな指を梅に向けていました。
「おはな」を言えるようになり、花の色を言えるようになり
きれいだねと言えるようになり、そして、卒園を迎える春。
このような生活を通して、子育て仲間や養育者としての保育者仲間、
柏さかさい保育園の村人として育ての親
そしてまた卒園生やO.Bの保護者、地域の人たちとの
”四季のまつり” などの行事を通して たくさんの人間(ヒト)を育ててきたのです。
人間(ヒト)を創る
ひとり で できる ひとり で できた ひとり で 生きる
みんな と できる みんな と できた みんな と 生きる
人のため に できる 人のため に できた 人のため に 生きる
助けあって できる 助けあって できた 助けあって 生きる
今年もまた新しい仲間を迎えて(社福)童心会の春が始まります。
ひと雨ごとに春が近づき、春の陽気に誘われた虫たちも生き生きと活動を始め、さわやかな風に咲き誇るさくらも自然の表情に豊かさを増しているようです。
さらに時が経ち、緑が萌え、鳥や蝶たちが生き生きと舞う季節となります。
私たちも負けていてはいけません。
がんばりましょう!
ご入園 ご進級 おめでとうございます。
このご縁を大切に、次の世代に生きる人間を育てていきます。
ご協力よろしくお願いいたします。
以上
平成 31年4 月 吉日
社会福祉法人 童心会