(社福)童心会”ふれあい春祭りの訓(おしえ)”
今年の(社福)童心会恒例の”ふれあい春まつり”は5月18日(土)
柏しんとみ保育園、牛久みらい保育園の二つの園で最後の春まつりが行われました。
毎日の生活の中で行われている特色ある保育活動をパワーポイントなどで紹介し、
改めて私たちが目指している「人間教育」
を理解していただく機会になったことを心から喜んでいます。
理事長の私も柏しんとみ保育園はビデオレターで
牛久みらい保育園では直接ご挨拶する時間とハイタッチもさせて頂きました。
そして保護者の皆様と私たち保育者仲間、そして子どもたちがいつも大切にしている訓(おしえ)”人間としての生きる心得”をご唱和させて頂きました。
- 笑顔 朝からとびっきりの笑顔の贈り物
- 挨拶 いつも相手の心に伝わるご挨拶
- 思いやり ヒトの苦しみや悲しみによりそう心
- 感謝 いつでもどこでもありがとうの心を忘れない
そして最近の子育て相談のひとつの事例などもお話しました。
あるママのご相談でしたが、パパと子育て観の違いが大きくて悩んでいる、ということでした。
私は五木寛之さんの人生百年時代を生きるヒント「旅立つあなたへ」というご本の中の
”はじめに”に書いてあった言葉を思い出しました。
そこには次のように書いてありました。
「人生百年時代」と言われて、戸惑いを感じない人がいるだろうか。
これまでの文化、すなわち文学、美術、思想、演劇その他の知的財産はすべて
「人生五十年」を基準に作られたものである。
私たちはこれから地図のない旅、羅針盤のない航海に向けて出発しなければならないのだ。
子育ても同じです。私たちは育児不安や産後うつ、貧困や離婚、虐待やDV、発達障害などの多様な家族形態が変化する中で、ダイバーシティ(価値観の多様性)などが生まれました。
家庭人として持つべき価値観や、社会人として身につけるべき公共的なマナーや生き方が大きく変わってしまったことも原因なのでしょう。
私たちが家庭教育や社会教育の「しきたり」として、受け伝えてゆくことを怠ってしまった結果が、”ひきこもり、不登校”などの社会問題となって表れてきたのも事実なのです。
「40歳から64歳の中高年のひきこもりが全国で61万人いる」という衝撃的な推計
を内閣府が公表したのは3月末でした。
だから悲しい現実なのですが、子育ての正解も見失ない、家訓としての教えも無くしてしまったのです。
このような時代の中にあって私たち(社福)童心会は各園一つひとつが村となってより良い善良な村人を育てるために生みの親、育ての親、保育者仲間たちが、子どもたちの素敵な養育者になるため「人間としての生きる基盤」を考えてみました。
愛された育ち(子どもの権利)
だきしめ言葉(養育者の義務)
私たちは長い間の人間教育の経験と実績から、愛された子どもたちは強く生きる力を持ち、抱きしめられて育った子どもたちは、人間を信頼する力を備えていることも知っています。
だから私たちは次の世代を生きる人たちのために私たち人間教育者が目ざす道しるべを見つけました。(キーワード)
1 on 1 (一人ひとりと)
向かいあうこと、分かりあうこと、寄りそいあうこと、育ち育てあうこと、教えあうことを通して支えあって、助けあって、共に生きるを訓とすることであると強く思いました。
そして私たちはその訓の意味を考えながら、天台宗大阿闍梨、酒井雄哉師の言葉を思い出し
子どもたちと一緒に自分自身に問いかけています。
〔生きる姿勢〕
一日一生
一日を一生のように生きよう!
明日はまた新しい人生が始まる。
さぁ、これからどう生きるか!
以上
令和元年6月吉日
社会福祉法人童心会
理事長中山勲